Before (改善前)

こちらの製品は、丸物形状の製品で棒材の購入から旋盤による削り出しの加工を行うという指定の図面となっていました。シャフト製品は旋盤で作るということは業界においては当たり前のように思われがちですが、形状・ロットによっては、切子の量が増え、単純な材料コストの増につながる為、避けるべきだと言えます。

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After (改善後)

そこで当社では、熱間鍛造による大まかな形状加工を行い、旋盤による追加工で仕上げるように提案を行いました。これにより削り代を削減することができるので、加工時間の短縮ならびに材料コストを下げることが可能となります。加工時間としては、旋盤の加工時間を約50%減らすことが可能となっています。

POINT(要約)

切削品の鍛造への置き換えを検討する上では、ロットが大きなポイントとなります。小ロット品の場合には、削り代が多く、加工時間もかかりますが、切削で加工をするべきです。その一方で、ロットが200本程度を超える場合においては、鍛造のイニシャルコストである金型費も十分吸収できるので、鍛造成型後の切削が工程としては良いと言えます。※100本/月で、2月連続であればロット生産が可能!